株式会社へ移行

昭和48年6月
28才

人間は過去があるから未来があるのです 時は慌しく過ぎ去っていきます

時代は株式会社が主流であった。組織も徐々に確立してきた。資金不足と組織が未熟なために、株式でなく有限会社を設立した経緯と時代背景があった。「大きく発展するには株式会社の方が得策ではないだろうか?そのほうが営業展開もきっとスムーズに行くだろう!」と信念を持ち、株式会社の手続きを司法書士に依頼、資本金150万円で法務局に登記した。

有限会社より事務処理は結構煩雑さを要求されたが、財産が増え、人が多くなったとか中身にはなんら変化はなかった。しかし、精神面で即座に大きな効果を発揮した。それは営業に行ってお客様に名刺を差し出す時に何となく胸を張ってお渡しできた事であった。

その後、昭和49年12月に600万円、昭和54年9月に1,200万円、昭和57年7月に2,400万円、昭和58年9月に3,500万円と区切り区切りに資本金増資と工場増設をコツコツと行い、組織の充実と設備の拡充を図った。経営基本は「堅実」をモットーに、この積み重ね方式こそが竹森工業の原動力と信条であった。