メーカーへの自立

昭和54年5月
34才

人に信頼され何事かを引き受ける場合、あるいは事を決めるに当たっても
それなりのリスクと責任を背負うことを前提で受諾しなければいけません

兼松江商株式会社より、十条板紙株式会社東京事業所向け490KLの油タンク及び付帯工事を受注した。前から設計含みの工事は請けていたが、タンク本体、配管、消火設備等総合的に纏めたのはこの工事が最初であった。無事完成納入した時の感激はひとしおであった。

このとき、工事を受注する前の段階で客先に会社案内と仕事の納入実績表を提出しなさいと指示されたが、当然の如くそんな高級なものはなかった。それではと兼松江商株式会社の担当者がタイプ打ちのタンク実績表を作成して下さった。このときに初めて竹森工業のタンク納入実績表なるものが世に出現した。実に立派にできていたので感激の余り、やたらとコピーして配って廻ったことを覚えている。

この工事がメーカーとして最初の一貫業務に係わる、設計・製作・施工納入第1号工事であった。

これを期に54年8月に初代経歴書が完成。56年8月に納入実績の白黒写真を載せた経歴書を作成、現在はカラー写真の第11代目である。